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「親業」とは?

おやぎょう

 「​親業」は、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士によって始められた、コミュニケーショントレーニングのプログラムです。臨床心理学、発達心理学、教育学などの研究成果を基礎として作られました。

1977年にゴードン博士の著書「P.E.T.(※Parent Effectiveness Training)」が日本でも発行され、その後講座が口コミで広がり、1980年に親業訓練協会が設立されました。(※“親としての役割を効果的に果たすための訓練”という意味。日本に入ってきた時、“親という職業のための訓練”ということで“親業”と訳されました)

 

「親業」は「聞く」「話す」「対立を解く」の三つを柱にしたコミュニケーションプログラムです。

聞く

 子どもが困った時、悩んだ時は、子どもの気持ちをありのままに聞き、受けとめるコミュニケーションが必要です。

 自分をありのままに受けとめてもらえる安堵感は、何にも代え難いものです。

ありのままに聞き、受けとめてもらえる経験があるからこそ、子どもは安心して自分で考え、進んで行く力を育てていくことができるのです。

​ 子どもが本当の気持ちを話してくれる聞き方、子どもが自分で自分の問題を解決できるように手助けする聞き方を学びます。

話す

 子どもも親もそれぞれが独自の存在として、自分なりの欲求や考えを持っています。「子どもだから」「親だから」という役割ではなく、ひとりひとりが違った人間として互いを認め、自分も相手も大切にしながら正直に、率直に自己表現していくことで本当の信頼関係が築けます。正直で率直、かつ相手に伝わりやすい自己表現方法を学びます。

対立を解く

 そして親子だけでなく、人間関係で避けて通ることのできない対立について。

対立することは決して悪いことではありません。「対立は人間関係の真実の瞬間である」とゴードン博士は言っています。

対立はあって当然のものです。大切なのは、その対立をいかに解決するか、という解決のあり方です。いかに解決するかで、その関係はより強くあたたかいものにもなるし、弱く悪くすることもあるのです。​「親業」では、親子の関係をより強くあたたかいものにする「対立の解き方」を学習します。

笑顔の赤ちゃん

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